ソーシャルレポート

2013.1.26~28 東日本大震災の被災地である石巻市を訪問し、交流イベントを開催いたしました。

石巻市は、東日本大震災の際の津波被害が大きかった地域で、当委員会が最初に義援金を寄付した場所でもあります。
 今回の訪問は、義援金と千羽鶴、アルバムを送らせていただいた「みんなの灯りをともす会」(一般社団法人みらいサポート石巻内)との継続的な交流と、
 そこから広がった様々なご縁から実現したものです。  交流イベントは、同市の観光復興のシンボルである「石ノ森萬画館」、そして街中復興の足掛かりとして
 設置された「石巻まちなか復興マルシェ」の2カ所で開催させていただきました。

石巻市内の被災状況を視察させていただきました。

石巻市は、東日本大震災で大きな被害を受けました。特に津波と火災による被害は甚大で、今も生々しい爪痕が残されています。
私たちスタッフは、交流イベントの実施に先立ち海沿いの津波被害の跡や、がれき集積場を視察させていただきました。

津波によって何もなくなってしまった住宅地、処理が追いつかずに積み上げられたままのがれきの山、火災によって全焼した小学校校舎、
被災地から遠く離れている私たちは、ともすれば「震災は過去のもの」と思いがちです。
しかし現地の状況は、震災復興は未だ前途遼遠であることを私たちに思い知らせます。

悲しみの跡が残る中にあっても、一歩一歩前を向いて進もうとする現地の皆様に、私たちも勇気づけられました。

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「石ノ森萬画館」で交流イベントを実施させていただきました。




石ノ森萬画館は、北上川の中州に位置し、震災時には津波により施設1階の天井付近まで浸水しました。
幸いなことに同施設には建物2階にも出入り口があり、川下方向から建物に向かうスロープがあったことから、津波が押し寄せた際には
2階の入り口を開放することで、近隣の方々を救出することができたとのことです。

また同施設は、震災後1年半を経て営業を再開し、石巻市の観光復興のシンボルとなっています。

当日は、前夜より20cmを超える積雪があり来館者の出足が遅かったものの、来館者の皆さんや萬画館スタッフの皆さんに多くの笑顔をいただきました。

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「石巻まちなか復興マルシェ」で交流イベントを実施させていただきました。

石巻まちなか復興マルシェは、北上川沿いに設置された仮設商店街で、街中復興のシンボルとして、そして漁業・農業をはじめとする産業復興を目的としています。
小規模ながらも施設内は活気にあふれ、楽しい交流イベントとなりました。

当日の模様は、「石巻まちなか復興マルシェ」のブログ(http://www.fukkoumarche.com/?p=485)でもご紹介いただきました。

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石巻市長にお会いし、宝塚市国際観光協会様からの親書とともに、千羽鶴、アルバムをお渡ししました。

最終日、石巻市役所を表敬訪問させていただきました。
石巻市長にお時間をいただき、宝塚市国際観光協会様からの親書とともに、委員会のメンバーの皆さんにご協力いただいた千羽鶴と活動を記録したアルバムをお渡しいたしました。

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【参加したスタッフの感想】

念願かなった石巻の訪問でした。本当に多くの大切な経験をしました。
石巻の現状を見ての素直な感想は「まだ2年」というものと「それでも2年」というものでした。言葉ではうまく表現できませんが、自然の中で生きているのだと感じました。 まだまだ手付かずのままの現状や、解体が終わりまっさらになった平地など、以前の石巻の姿を写真でしか知らない私達にも衝撃でした。
そんななかでも出会う皆さんはとても優しく笑顔で迎えてくださり、支えあってきたという絆や想いが強く感じました。その姿が私にはとてもたくましく感じました。

交流イベントでは子ども達が本当に嬉しそうで、またその姿を見た大人の皆さんも本当に嬉しそうに見守っていらっしゃったので、意義のある活動だったと強く感じました。

ずっとお話をしてくれていた4歳の女の子が、復興マルシェに展示された写真を見て当時のことを話してくれました。彼女の名前はきっと忘れないと思います。 偶然復興マルシェにいらっしゃった女子高校生の方々も本当に素直に喜んで一緒に記念撮影が出来たので、私達自身もとても嬉しかったです。

人を元気にする、笑顔にするこの活動を誇りに思います。

今回お会いした皆さんにまた再会したいです。そしてこの活動を続ける中で、交流会で一緒に時間を過ごしたみなさんと10年後、20年後経ったときにまたお会いしたいです。子どもだったときの出会いが彼女達にどんな思い出として残っているのか、大人になった彼女達とまた思い出を共有したいからです。

【参加したスタッフの感想】

阪神淡路大震災を経験した時、私の存在や力はあまりにもちっぽけで、何もできないのだという事を痛感させられました。
それは今回も同じで。自分は本当に無力だと思っていました。
しかし今回の訪問で出会った現地の方々、子どもさん達の笑顔を見て、自分にもできる事があるのだと思えました。
初日の夕食会でお話した方々は、「こんなにアニメや漫画の話をできたのは久しぶりで楽しかった」と言っていただき、マルシェで出会った子どもさんたちにはまた会おうと約束をし、多くの方々に「来てくれてありがとう」と言っていただけた事が何より嬉しく、自分の好きなアニメや漫画、コスプレの世界に誇りと自信を感じました。
震災現場の復興はまだまだ道のりが長く厳しく、辛いものだと思います。
私達には力になれる事も少ないかもしれません。
けれど、現場で働く人達の心を支えるお手伝い、心を繋ぐお手伝いは、自分達にもできるのだと思いました。
子どもさん達と石巻で再会する約束をはたす為にも、また訪問したいです。
素晴らしい機会を与えていただき、本当にありがとうございます。

【参加したスタッフの感想】

テレビの中の出来事が目の前にあり、色んな思いや感じるものがありました。なかなか言葉に表現できないですが、本当に色んなものを感じました。 2年たった今だからこそ、心安らぐものが必要とされているのだと感じました。
初日の夜に皆さんと食事をした際に、私達との話にすごく喜んでくださいました。とても楽しんで下さったようで、漫画やアニメに世代はない、垣根はないのだな、と感じました。
子ども達が可愛かったです。子ども達だけでなく、子どもから大人、おじいさんやおばあさんまで沢山の方と出会えたのが何より楽しく嬉しかったです。
それでも私達は自然の中で生かされているのだな、と感じました。
こんな貴重な機会を頂き、石巻のみなさんや委員会の皆さんには心から感謝しております。本当にありがとうございました。

【参加したスタッフの感想】

阪神淡路大震災を経験していたので、私達にもなにか出来ないことはないかとずっと考えていたので、今回この機会をいただいたことにとても感謝しています。
TVで見た世界が当時はまったく信じられず、何が起きていたのかまったく理解できていなかったです。実際の石巻の現状や記念館の写真を見ても、まだ実感として沸かない部分もありました。
3日目に市内を視察したときは、天気がよく本当に「何もない」という衝撃がありました。「今この瞬間」と「私が感じた」ものは『ここにしかない』と思い、デジカメのシャッターを沢山切っていました。
かえってその記録をプリントしたとき100枚を超える枚数に自分が一番驚きました。それくらい、感じたものや伝えたいものが沢山ありました。
この写真はずっと常にもって、会う人たちにみんなに見てもらいたいです。
TVの映像が衝撃過ぎて、当日は雪が降っていたことを写真をみてようやく思い出せました。石巻の初日の吹雪のようだったのか、少しの雪だったのかTVでみた映像は思い出せませんが、寒い時期だったということはよく思い出せました。

交流イベントでは本当に多くの方が喜んでくださりとても嬉しかったです。
自分たちの趣味が、コスプレが多くの方に喜んでもらえるものだと思っていなかったので、私達が勇気や元気を分けていただいたような気持ちになりました。

子どもの口から「津波」という言葉が出たときは正直驚きを隠せなかったです。思わず笑顔も忘れて彼女の話に聞き入ってしまいました。
こんな小さな子がはっきりとした言葉で語っていたことがとても印象的でした。

今回のこの貴重な体験を沢山の人に知ってほしいし、またこういった機会を続けてほしいです。そして沢山参加したいです!


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